2025.09.30

知多市の遮熱塗料×屋根塗装の効果

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知多市の遮熱塗料×屋根塗装の効果

夏の室温上昇や冷房代を抑えたいなら、夏の暑さや冷房費を抑えたい方には、屋根の遮熱塗装が有力な選択肢です。本記事では、遮熱塗料の仕組みや効果の出方、知多市の気候での体感差、費用の相場、業者選びまでを体系的に解説し、初めてでも失敗しない判断軸をお伝えします。

遮熱塗料の仕組みと効き方の条件

遮熱塗料は、太陽光のうち熱の原因となる近赤外線を反射し、屋根表面の温度上昇を抑える技術です。ただし、効果は屋根材や色、周辺環境によって大きく変わります。仕組みと条件を理解することで、投資対効果を最大化できます。


遮熱の原理と数値指標

遮熱塗料は反射性の顔料や中空セラミック粒子を使って近赤外線を反射し、日射反射率を高めます。数値が高いほど表面温度の上昇を抑えられます。さらに放射率(熱を逃がす能力)も重要で、反射と放射の両面でピーク温度を下げます。

カタログには「日射反射率」「近赤外線反射率」「遮熱グレード」などが記載され、屋根の色によって数値は異なります。黒系でも高反射顔料を使えば、従来より10〜20ポイント改善する例もあります。


効果の現実的な範囲

遮熱塗装でまず下がるのは屋根表面温度です。夏の晴天下で、一般塗装より−10〜−20℃下がることが多く、小屋裏は−3〜−8℃、最上階室内は−1〜−4℃程度の低下が期待できます。

ただし断熱材の厚みや天井裏の換気、屋根の勾配や方位によって差が出るため、「室温◯℃保証」とは言えません。正しい評価軸は「ピーク温度の低減」と「冷房の効きの改善」です。


適した屋根と不向きなケース

  • 相性が良い:スレート屋根(カラーベスト)、金属屋根(ガルバリウム)
  • 基本不要:釉薬瓦
  • 推奨しない:素焼き瓦(専用品以外は不可)

また、防水シートが劣化して雨漏りがある場合は、塗装では解決できません。葺き替えやカバー工法が必要です。旧塗膜が脆い、チョーキングが激しい、錆穴がある場合は下地補修に重点を置く必要があります。


色・艶・意匠の選び方

明るい色ほど反射率が高くなります。黒 → 濃グレー → ライトグレー → 白の順で効果は大きいですが、汚れや景観も考慮が必要です。艶ありは汚れに強く反射率の低下も緩やかです。近隣への眩しさを考慮し、半艶を選ぶのも現実的な選択です。

知多市の海沿いでは塩害対策として、防錆下塗りを厚めに行うと安心です。


知多市での効果と電気代の試算

知多市は夏の日射量が多く湿度も高いため、遮熱塗装の効果が出やすい地域です。

  • 夏季の体感差
    屋根表面温度が60〜70℃ → 遮熱仕様で45〜55℃程度に低下。小屋裏が冷えやすくなり、最上階の蒸し暑さが和らぎます。帰宅時の「むわっ」とした熱気も軽減され、冷房効率が改善します。
  • 電気代の削減効果
    戸建て30〜35坪を想定すると、冷房負荷が5〜12%下がり、年間1,000〜4,000円程度の節約になります。特に日中在宅が多い家庭や複数台エアコンを使う家庭では効果が大きくなります。
  • 冬の影響
    冬はわずかに日射取得が減る可能性はありますが、断熱材が効いていれば影響は軽微です。年間トータルで見ると快適性が高まります。

費用の相場と耐用年数

費用は「塗料グレード×面積×付帯工事」で決まります。

  • 仮設足場・養生:12〜20万円
  • 高圧洗浄・下地調整:3〜8万円
  • 下塗り:4〜8万円
  • 遮熱塗料(中・上塗り):12〜28万円
  • 施工費:15〜30万円
  • 付帯工事:3〜10万円

合計で49〜96万円程度が中心価格帯です。屋根面積や勾配、下地補修の有無で上下します。

  • 遮熱シリコン:耐用10〜12年
  • 遮熱フッ素:耐用12〜15年
  • 遮熱無機:耐用15〜18年

足場費がかかるため、「少し上のグレードを選んで塗り替え回数を減らす」のは合理的です。


よくある失敗と防止策

  • 縁切り未実施 → 雨漏りリスク
  • 錆補修を省略 → 金属屋根が再劣化
  • 価格だけで選ぶ → 塗布量不足や工程省略

見積書には「使用量(kg/㎡)」「塗回数」を必ず記載させましょう。


業者選びのポイント

遮熱効果を引き出すのは最終的に施工品質です。見積書では以下を確認してください。

  1. 面積算出根拠(実測・ドローン計測)
  2. 塗料名・メーカー・色・艶の指定
  3. 塗布量と塗回数
  4. 下地補修の数量明記
  5. 付帯工事の有無
  6. 保証範囲と定期点検

丁寧な現地調査で劣化写真や仕様を提示する業者は信頼できます。


まとめ

遮熱塗装は「屋根表面温度を下げ、小屋裏と室内の暑さを和らげ、冷房効率を改善する」方法です。知多市のように夏の日射が強い地域では、特に体感効果と電気代削減メリットが期待できます。

色選びや下地処理、縁切り・換気などの施工精度が寿命を左右するため、見積書の根拠や保証内容を確認し、信頼できる業者に依頼することが大切です。

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