2026.02.26

「シーラー2回塗りが当たり前」は本当でしょうか?

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「シーラー2回塗りが当たり前」は本当でしょうか?

最近、TikTokやSNSなどで

「シーラーは2回塗らないとダメ」
「2回塗らない業者は手抜き」

という発信をよく見かけます。

しかしこれは
“材料の性能による違い” を説明していない話です。


■ 安価なカチオンシーラー2回の実情(サイディング壁)

サイディング外壁は経年劣化すると

・チョーキング(白い粉)
・塗膜劣化
・吸い込みの増大
・微細クラック

が発生します。

ここで安価な**カチオン系シーラー(水性)**を塗布すると

・浸透力が弱い
・表面で止まりやすい
・吸い込みが止まりにくい

という特性があります。

そのため

1回目 → ほぼ吸い込まれる
艶が出ない
吸い込みが止まらない

という状態になり

「だから2回塗ります」と説明されるケースが多いのです。

しかし重要なのは

2回塗ったから強くなる訳ではない

という点です。

材料の密着力そのものは大きく変わりません。
回数で性能を補っている状態です。


■ エポキシ系(難密着対応)シーラーの場合

高浸透型エポキシシーラーは

・浸透力が非常に高い
・下地を内部から固める
・難密着面に強い
・無機・フッ素塗料との相性が良い

適切な下地状態であれば

1回塗布でしっかり艶が出ます。


■ 艶が出る=吸い込みが止まっている証拠

シーラー塗布後

・艶が消える → 下地が締まっていない
・艶が残る → 吸い込みが止まり下地が安定

エポキシ系は内部まで浸透し固めるため
1回で安定した艶が出ることがほとんどです。

(破損や素地劣化が激しい部分は補修が必要な場合があります)


■ 屋根カラーベストは例外

屋根は紫外線・雨風の影響が強く、

重度劣化部分では

1回目 → ほぼ吸い込む
艶が出ない

というケースがあります。

その場合は

艶が出るまで2回施工

これは正しい施工判断です。


■ 回数が重要なのではありません

大切なのは

✔ 何回塗ったか
ではなく

✔ どの材料を使い
✔ 下地が締まっているか

です。


■ まとめ

● サイディング外壁
→ 高浸透エポキシ系1回で十分艶が出るのが基本

● 安価カチオン系
→ 吸い込みが止まりにくく、回数で補うことが多い

● 屋根カラーベスト重度劣化
→ 必要に応じて2回施工


「2回塗るから良い」ではなく
「質の高い材料で適切に施工すること」が重要です。

塗装の寿命は、見えない下地で決まります。

これが現場を知る職人の判断です。

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