外壁塗装は、家の寿命を左右する重要なものです。
様々な環境要因に長期間耐える必要がある外壁の塗装では、特に慎重な塗料選びが求められます。
本記事では、外壁塗装に用いる主な塗料の種類と、選択時のポイントについてご紹介します。
□外壁に使う塗料とは?種類と特性をチェック!
外壁塗装に使用される主要な塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機といった種類があります。
これらの塗料は、それぞれ異なる特性を持ち、用途に応じて選ばれます。
では、各塗料の特徴と、耐用年数を見ていきましょう。
1:アクリル塗料
アクリル塗料は発色が良く、初期コストが低いため、経済的なことを重視する方にとって魅力的な選択肢です。
特に短期間での再塗装を考えている場合や、DIYでの使用に適しています。
ただし、耐久性が他の塗料に比べて低く、紫外線や気候の変化に弱いため、頻繁なメンテナンスが必要です。
耐用年数はおおよそ3〜6年です。
2:ウレタン塗料
柔軟性と密着性に優れ、多様な素材に適用可能なのがウレタン塗料です。
コストも比較的低めで初期投資を抑えたい場合に適しています。
一方で、耐久性が中程度で、長期にわたる保護には向かない可能性があります。
耐用年数は7〜10年とされています。
3:シリコン塗料
耐候性に非常に優れており、汚れがつきにくいためメンテナンスが容易なことが特徴的なシリコン塗料も選択肢の1つです。
色の持続性も高く、長期間美観を保つことが可能です。
コストがやや高めであり、重ね塗りが難しいことから施工には技術が要求される点には、注意しましょう。
耐用年数は8〜12年です。
4:フッ素塗料
最も耐久性に優れ、長期間にわたって塗り替えの必要がないため、トータルコストを考えると経済的なフッ素塗料。
紫外線や化学物質にも強いのは魅力的ですね。
ただし、初期投資が高いため、初期コストを重視する場合には適さないかもしれません。
耐用年数は15〜20年と非常に長いです。
5:無機塗料
無機塗料は他の塗料と比べて、変色や劣化がほとんどなく、非常に長い耐用年数を持ちます。
無機質の成分により耐火性にも優れています。
ただし、高価であり、硬化しやすい性質があるため、適切な施工が求められます。
耐用年数は20年以上です。
□外壁塗料選択のためのポイント
*総額費用の確認
塗料の単価だけでなく、塗装作業の人件費、足場代、補修費など総合的なコストを考慮することが必要です。
総額いくらかかるのか、必ず確認しましょう。
*メンテナンス周期の考慮
塗料の種類によっては、定期的なメンテナンスが必要な場合もあります。
長期的なメンテナンス計画を立てることで、無駄な出費を避け、常に良好な状態を保てます。
□まとめ
外壁塗装は単に家を美しく見せるためだけではなく、家全体の耐久性を高める重要な役割を担っています。
各塗料の特性を理解し、自宅の条件に合った最適な選択を行うことが、長期的な視点でみると重要です。
質の高い塗料選びと施工を実現し、快適な住環境を維持しましょう。